Program Overview

研究テーマ紹介Research Theme


04

臨床研究

術中の膠質浸透圧変化に関する臨床研究

体液変動が著しい周術期において、臨床使用可能な循環血液量測定が望まれますが、正確で安全に反復測定可能な測定法は確立されていません。本教室では体内に存在する希釈マーカーを用いてその変化率から推定する方法を検討し続けています。特に膠質浸透圧計を用いた、膠質浸透圧の変化量から循環血液量の変化を推測し、その正確性についての検討を行っています。

せん妄のリスク因子解明

せん妄は認知症など脳機能障害を有する患者様が、入院、手術、全身麻酔と負荷がかかった際に引き起こす急性の症状です。その発生は入院期間の延長だけではなく、生命予後不良の因子とも知られており、予防や早期診断・治療が必要です。そのため、当科ではせん妄の発生頻度、リスク、予測因子について研究を行っています。

術前経口補水

手術前に適切な補水・栄養摂取を行うことは、術中の循環動態の安定化や術後炎症の軽減をもたらし、良好な周術期管理に有用と知られています。しかし、タンパク質の胃内排泄時間については未知のことが多く、各国ガイドラインでも異なった見解が示されています。当科では安全な術前補水・栄養摂取を目指して、栄養成分ごとの胃内排泄について研究しています。

研究についてご質問などありましたら、下記の連絡先へお問い合わせください。

研究代表者:石川真士
d-a@nms.ac.jp

Sano Y. Eur J Anaesthesiol 22: 258-262, 2005.
Yagi K. Open J Anesthesiol 9: 396-401, 2013.

 

研究テーマ一覧へ