観察研究についてObservational Study
- 「麻酔・集中治療・ペインクリニック・緩和ケアの診断、
治療に関する後ろ向き観察研究」へのご協力のお願い - 日本医科大学付属病院麻酔科学教室(当科)では、一人一人の患者さまに最善の医療を提供することに努めるとともに、こうして得られた診療情報を振り返り、検討を加えて麻酔・集中治療・ペインクリニック・緩和ケアの診療をさらに向上させる努力を行っております。このために、当科を受診した患者さまの過去のデータをまとめ、解析・検討した結果を学術論文や学会に公表する場合がございますので、ご案内させていただきます。
- 1ここにご案内するものは過去の診療情報を振り返り、解析する「後ろ向き研究」と呼ばれる学術活動で、「麻酔・集中治療・ペインクリニック・緩和ケアの診断、治療に関する後ろ向き観察研究」として、日本医科大学倫理委員会の承認を得て行われます。
日常の診療で得られた経験を振り返ることは、新たな疾患(病気)の発見や、診断・治療法の改善のために欠かせないことです。 - 2学術論文や学会で公表する場合でも、氏名や患者番号など、個人が特定できる情報は削除され、患者さまの個人情報(プライバシー)は厳重に守られます。
- 3診療情報とは、次のようなものをさします。
病歴(症状の変化の記録)や身体所見(診察で分かった体の状態)、麻酔記録、集中治療記録のほか、血液や尿などの検体検査、画像検査、生理学的検査、病理組織検査、遺伝子検査(日本医科大学倫理委員会でゲノム・遺伝子解析の倫理申請を受け承認されている、あるいは申請の必要がないと認定されているもの)などです。いずれも、診療上の必要があって行われたものに限定されます。 - 4診療情報の解析方法は、大きく次のような方法に分けられます。
1.疾患の特徴を明らかにするために、該当疾患患者の検査結果をまとめ、他の疾患患者群と比較検討する方法。
2.治療効果の評価のために、当該治療を行った患者の経過および検査結果をまとめ、他の治療法ないし無治療の患者群と比較する方法。
3.医学的意義の高い場合には、少数例の場合でも身体所見、検査所見、治療効果について詳細を確認し特徴を明らかにすること。 - 5上記のように、本研究は医学の進歩に欠くことのできない学術活動であり、個人情報は厳重に守られますが、患者さまには、御自身の診療情報が使用されることを拒否する権利があります。研究協力を拒否された場合でも、当科の診療において治療などで不利益を被ることは一切ありません。
- 6ご質問がある場合、あるいは診療情報の使用を拒否される場合には、下記にご連絡をお願い申し上げます。