カテゴリー: お知らせ
勉強会:危機的出血への対応
危機的出血への対応力向上を目的として、今後予定しているシミュレーショントレーニングに先立ち、Webinar形式で事前勉強会を開催しました。
手術中の予期せぬ大量出血は、患者安全に直結する重大事象であり、麻酔科医には全身管理に加えて、手術室全体の状況を把握し、適切にチームを動かす役割が求められます。
今回の勉強会では、日本麻酔科学会のガイドラインに準じ、危機的出血時の初期対応、院内で活用可能な体制、事前準備の重要性について改めて整理しました。
実践的なシミュレーションに先立って共通認識を深めることで、多職種連携をより円滑にし、安全で迅速な対応につなげる機会となりました。
新入局員歓迎会
5月8日(金)、パレスホテル東京にて新入局員歓迎会を開催しました。
今年度は8名の新しい仲間を迎え、医局員に加え、関連病院の先生方、同門会の先生方にもご参加いただき、新入局員の門出を温かくお祝いしました。
麻酔科診療は、多職種との連携を基盤としながら、周術期管理、集中治療、救急、ペインクリニックなど幅広い領域に関わります。
新入局員一人ひとりが日々の診療を通じて学び、成長し、互いに支え合える関係を築いていくことを大切にしています。
慣れない環境で大変なことも多い時期ですが、焦らず一歩ずつ経験を重ね、安全で質の高い医療に貢献できる麻酔科医として成長してくれることを期待しています。
日本麻酔科学会の予演会
日本麻酔科学会での発表に向けて、Web形式で医局内予演会を開催しました。
今回は医局員8名に加え、4年生の研究配属学生2名を含む計10名が発表予定です。
演題は症例集積研究、臨床研究、基礎研究まで幅広く、日頃の診療・研究活動の広がりを感じる内容となりました。
基礎研究の1題は優秀演題にも選出されており、最優秀演題賞への期待も高まっています。
予演会では、一題一題の発表練習を通じて、発表の要点や、聴衆にわかりやすく伝えるための構成・表現について確認しました。
より良い発表に期待しています。
新入局員教育の取り組み
新入局員を迎え、現在は、日々の臨床業務に少しずつ慣れながら、麻酔科医として必要な知識と手技を段階的に学んでもらっています。
教育プログラムの一環として、稲垣先生による麻酔総論、麻酔薬・麻薬の使用に関する講義を実施しました。
また、担当医の指導のもと、脊髄くも膜下麻酔および硬膜外麻酔のシミュレーショントレーニングも開始しています。
新しい環境に慣れること、そして新たな知識や技術を身につけることは容易ではありません。
当科では安全を第一に、焦らず一歩ずつ成長できる教育体制を大切にしています。
今後も医局全体で新入局員を支えながら、着実な成長を見守っていきます。
専門医試験勉強会
専門医試験対策勉強会を開催し、脊椎手術におけるMEP(運動誘発電位)モニタリングおよび輸血管理をテーマとした問題の復習を行いました。
術中神経機能評価と循環管理の両立は安全な周術期管理に不可欠であり、特に出血許容量の考え方や輸血開始基準について理解を深めました。さらに、出血リスクの高い手術における事前準備や多職種連携の重要性についても議論し、実臨床に直結する知識の整理を行いました。
医局として安全文化を共有し、教育体制の充実を図る有意義な機会となりました。
新年度開始
2026年度を迎え、日本医科大学付属病院麻酔科では新たに8名の医局員を迎え、新体制がスタートいたしました。新しい仲間の参加により、医局全体に新たな活気が生まれています。
当科では、日々の臨床における安全管理を基盤としながら、指導医と専攻医が互いに支え合い、安心して学び成長できる環境づくりを大切にしています。また、多職種と連携しながら、患者さんにとってより良い周術期医療の提供と、次世代の麻酔科医の育成に取り組んでおります。
新年度も、医局員一同が力を合わせ、一歩一歩着実に医療と教育の質向上に努めてまいります。
大学院 合格発表
このたび大学院入試の合格発表があり、当科から受験した5名全員が合格しました。
日々の臨床業務と並行しながら準備を重ねてきた成果であり、医局として大変嬉しく思います。
今後は、前向き臨床研究をはじめ、AIやデータサイエンスを活用した研究など、新しい視点で麻酔科学に取り組んでいく予定です。臨床で得られる経験や疑問を研究につなげていくことは、大学病院の医局として大切な役割の一つと考えています。
当科では、臨床と研究の双方を大切にしながら、次世代の麻酔科医の育成と学術活動の発展に引き続き取り組んでいきます。
第3回専門医試験勉強会
専門医試験の口頭試問対策として、医局内勉強会を開催しました。
専攻医を中心に10名強が参加し、脳神経外科手術におけるMEP(運動誘発電位)モニタリング管理と周術期せん妄について復習しました。
勉強会では、関連するガイドラインを参照しながら、麻酔方法や筋弛緩薬使用がMEPモニタリングに与える影響、術中の解釈のポイントなどを整理しました。また、周術期せん妄についてもリスク評価や予防、早期発見の重要性を確認し、日常診療に直結する知識を共有しました。
専門医試験対策としてだけでなく、周術期管理の質と安全性を高める学びの機会となりました。今後も医局内で知識共有を行い、継続的な教育と診療の質向上に取り組んでいきます。
専門医試験対策勉強会
専門医試験対策勉強会を行いました。
今回は「産科危機的出血」の過去問題を題材に、産科麻酔における大量出血時の初期対応やチーム連携、さらに妊婦特有の気道確保の難しさについて改めて学び直しました。
実臨床に直結する知見に富んだ問題であり、試験対策という枠を超えて、日常診療を見直す非常に有意義な機会となりました。
次回は3月6日を予定し、今後も継続的に勉強会を開催して診療の質向上と若手育成に努めていきます。
人工心肺ハンズオン
本年度2回目の人工心肺ハンズオンを開催しました。本研修は、日本心臓血管麻酔学会のハンズオンプログラムに準じて実施したものです。
今回は、「人工心肺回路に空気が送られてしまった場合にどのように対応するか」という、発生頻度は極めて低いものの重大な影響を及ぼし得る緊急事態を想定したトレーニングを行いました。麻酔科医、心臓血管外科医、臨床工学技士が一堂に会し、初期対応から役割分担、情報共有の方法まで、手順を一つひとつ丁寧に確認しました。
実践的なシミュレーションを通じて理解が深まるとともに、多職種間の連携を見直す大変有意義な機会となりました。今後も安全で質の高い心臓血管麻酔・周術期管理の提供に向け、継続的な教育とチーム力の向上に取り組んでいきます。

学位論文の掲載
平野先生の学位論文が学術誌に掲載されました。
集中治療の現場では、頻脈は「予後が悪そうだな」と感じる重要なサインの一つです。ただ、ICU入室後24時間の脈拍について、
「どの程度の頻脈が問題なのか」「改善している場合や、逆に頻脈が続く場合に予後はどう違うのか」
といった点は、これまで十分に分かっていませんでした。
本研究では、機械学習モデルを用いて脈拍の推移パターンを解析し、生命予後が不良となるパターンと、比較的良好なパターンを明らかにしました。
機械学習の登場により、これまで熟練医師の経験や感覚に頼っていた判断を、誰もが共通の基準で評価できるようになってきています。今後は、こうしたモデルがモニターに実装され、日常診療で活用されることを目指して研究を続けていきます。
平野先生、このたびはおめでとうございます。
TeamSTEPPS講習会
今日は、医師・看護師・薬剤師・臨床工学技士など多職種あわせて20名余りが参加し、TeamSTEPPS研修会を開催しました。
TeamSTEPPSは、チーム医療を実践するうえで重要となる「何を伝えるか」だけでなく「どのように相手に伝えるか」を体系的に学ぶ研修です。
適切な伝達方法を身につけることで、コミュニケーションエラーを防ぎ、より安全な医療の提供につながるとともに、チーム内の風通しを良くすることが期待されます。
本日の研修では、「隣の人と協力しながら片手で輪つなぎをする」というゲーム形式のワークを行いました。
体験型のアクティビティを通じて、自然と声のかけ方や役割分担、協力の重要性を実感でき、楽しみながら連携の方法を学ぶことができました。
このような研修を繰り返すことで、日常業務における「伝え方」そのものが少しずつ変わってきていることを実感しています。
今後も継続的に学びを重ね、多職種がより円滑に連携できるチーム医療の実践を目指していきます。
専門医試験勉強会
専門医試験(口頭試問)に向けた練習会を開催しました。
今回はWeb勉強会形式で行い、計17名が参加。臨床経験や立場の異なるメンバーが集まり、非常に活発で密度の高い会となりました。
専門医試験の口頭試問は、単なる知識確認にとどまらず、
臨床判断のプロセス、優先順位付け、リスク評価、説明力まで問われる、よく練られた内容です。
そのため、提示される課題一つひとつが、非常に学びの多い症例検討会となり、受験予定者だけでなく、指導医側にとっても多くの気づきがありました。
参加者からは
「実際の試験を強く意識できた」
「自分の弱点がはっきりした」
「臨床の整理にとても役立った」
といった声も聞かれ、手応えを感じています。
この取り組みは、今後も月に2回程度のペースで継続していく予定です。
専門医試験対策はもちろん、日常診療の質を高める場として、引き続き医局全体で取り組んでいきたいと考えています。
今後の開催案内も随時共有していきますので、ぜひ積極的にご参加ください。
中途採用・研究(大学院)希望の先生へ
当科では
・中途採用でのご入局を検討されている先生
・スタッフとしての研究活動や大学院進学に関心をお持ちの先生
を対象に、医局見学・ご相談・応募を随時受け付けております。
①中途採用でのご入局を検討されている先生
大学病院で様々な症例を経験することができます。
当科では若手から中堅まで、それぞれの経験に応じた段階的な症例配分を通じて、臨床力をさらに高めたい先生を歓迎しています。
そのような先生に、ぜひ一度見学にお越しいただければと思います。
② スタッフとしての研究活動や大学院進学に関心をお持ちの先生
当医局では、スタッフとして勤務しながら臨床研究・基礎研究・大学院進学に取り組むことが可能です。
・研究をこれから始めたい
・大学院進学を検討しているが、具体的な進め方を相談したい
・臨床を続けながら、無理のない形で研究に関わりたい
といった先生方にも、個々の関心やライフステージに応じた形でサポートしています。
まずは相談からいかがでしょうか?
医局見学は、半日〜1日程度ご希望に応じて柔軟に対応いたします。
少しでもご興味がありましたら、お気軽にご連絡ください。
皆さまとお会いできることを、医局員一同楽しみにしております。
e-mail: d-a@nms.ac.jp
代表番号:03-3822-2131 内線:27579
研究会・新年会を開催しました
1月17日に、同門会で研究会・新年会を開催しました。
多くの同門の先生方にお集まりいただき、久しぶりにお会いする方も多く、近況報告や思い出話に花が咲く、和やかな時間となりました。
研究会では、弘前大学の斎藤教授をお招きし、循環動態管理、感染、術後せん妄をテーマにご講演いただきました。日々の診療に直結する内容ばかりで、「明日からの臨床を少し変えてみよう」と思える、非常に刺激的なお話でした。
ご参加いただいた先生方、そして貴重なご講演をいただいた斎藤教授に心より感謝申し上げます。今後も、学びと交流の場を大切にしていきたいと思います。
※ 引っ越しなどで同門会のご案内が届かなくなっている先生方、同門会メーリングリストへの登録をご希望の先生方へ
d-a@nms.ac.jpまでお気軽にご連絡ください。

2025年 忘年会を開催しました
2025年の締めくくりとして、先日、恒例の忘年会を開催いたしました。
麻酔科医だけでなく、看護師、臨床工学技士、そして薬剤師の皆さんも参加していただき、職種の垣根を越え、一堂に会する非常に和やかな時間となりました。
日々の忙しい診療の中ではゆっくり話す機会が少ないメンバーも、この日ばかりはリラックスした中で1年を振り返りました。共に困難を乗り越えたエピソードや楽しかった思い出を語り合う中で、改めて「このチームで良かった」という一体感を感じることができました。
教授として今年一番うれしかったことは、医局員一人ひとりの確かな成長です。特に難易度の高い手術において、執刀医をサポートし、より良い周術期管理を提案した姿を見た時はとても誇らしかったです。
日々の取り組みが、目に見える形となって表れてきたと実感しました。
感謝と笑顔に包まれた、最高に楽しい一夜でした。
2026年も、この強いチーム力を持って、一丸となって前進していきます!

CPB(人工心肺)ハンズオン・トレーニングを実施しました
麻酔科、心臓血管外科、看護師、臨床工学技士が参加し、CPB(人工心肺)ハンズオン・トレーニングを実施しました。
本トレーニングは、心臓血管麻酔学会のハンズオンセミナーと同等の内容を基盤とし、実際に臨床で使用可能な人工心肺装置を稼働させながら行う実践的なプログラムとして構成されました。
回路構成や操作手順の確認に加え、想定されるトラブル発生時の対応について、多職種で意見交換を行いながら理解を深めました。
特に、緊急時や想定外の事態においても安全に対応できるチーム医療の重要性を再認識するとともに、
トラブルシューティングを実機で学ぶことの有用性を実感する貴重な機会となりました。
TeamSTEPPS研修会を開催しました
本日、麻酔科主催による TeamSTEPPS研修会 を開催しました。
麻酔科だけでなく、外科系の先生方、看護部、臨床工学技士など、多職種から30名以上の方に参加していただき、非常に活気ある研修となりました。
TeamSTEPPSとは、医療チームのコミュニケーションとチームワークを高めるためのプログラムです。
手術室では多くの医療者が関わり、情報共有のタイミングや言葉の伝え方ひとつで安全性が大きく変わります。小さな行き違いが大きなトラブルにつながることもあるため、私たち麻酔科が中心となり、より良い連携を築くための場を継続的に提供しています。
今回の研修では、
・伝達ミスが起こる理由を「ゲーム形式」で体験
・他職種との距離が自然と縮まるワーク
・実際の手術室を想定したコミュニケーション練習
など、笑いもありながら学びの深い時間となりました。
これまでに 100名以上のスタッフが研修に参加 してくださっています。
その成果もあり、手術室の雰囲気は着実に「風通しが良くなった」と感じています。
TeamSTEPPSは、一度学べば終わりではなく、日々の現場で活かしてこそ価値がある学び。
これからも研修を継続し、より安全で働きやすい手術室づくりを進めていきたいと思います。
参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

研究に興味がある先生や大学院生 募集のお知らせ
当科では、研究に興味のある先生や、大学院生として研究に携わりたい先生を募集しております。
現在取り組んでいる研究テーマは以下の通りですが、これに限らず、
<基礎研究>
- 癌細胞に対する麻酔薬の作用機序の解明
- 麻酔薬による臓器保護作用(虚血再灌流障害)
- 術後せん妄のバイオマーカー探索
- 神経障害性疼痛の病態解明
- 臓器保護効果を持つ新規薬剤の開発
<臨床研究>
- 機械学習モデルを用いた術後生命予後・合併症の予測
- 集中治療におけるバイタル変動の予測モデル構築
- 術前の栄養摂取と術後転帰の関連解析
- 気道確保デバイスの最適な選択に関する研究
ご希望の方は、ぜひ以下の連絡先までご連絡ください。
当ホームページのお問い合わせフォームからのお問い合わせも受け
e-mail: d-nami@nms.ac.jp
代表番号:03-3822-2131 内線:27579
2026年度 麻酔科専門研修プログラム 応募開始のお知らせ
2026年度入局をご検討くださる先生方へ (さらに…)