カテゴリー: インタビュー(先輩)
先輩インタビュー
古市 結富子
Q.麻酔科を選んだ理由
私は平成15年に日本医科大学を卒業しました。当時はスーパーローテート制度ではなく、卒業後すぐに入局先を決める必要がありました。
学生のときの臨床実習で、手術麻酔やICUでの術後管理を見学させて頂き、トラブル時に麻酔科医が飛んできて解決していくという姿を何度もみる機会がありました。
それまでは麻酔科の仕事がどういうものかよく分からないという印象を持っていましたが、それ以来興味を抱くようになりました。
Q.当麻酔科を選んだ理由
自分の母校が好きでしたので、他の大学が選択肢になかったというのが正直なところです。
Q.入局後研修体制はどうであったか?
入局後は上級麻酔科医の指導のもと、手術麻酔経験をひとつずつ積み重ねることから始まりました。毎日が初めての経験することばかり。生命に直結する手技も多く、さらにメインの執刀医は圧倒的に上級の先生方ばかりです。緊張の連続でした。
1年目の7月に冠動脈バイパス術の麻酔を経験させて頂いたときには、不慣れな様子に心臓外科の先生に『(本物の)麻酔科医を呼んできて!』なんて言われることもありました。悔しかったですが今考えると当然です。
こうしたことが起爆剤となり、当時はとにかく『早く一人前になりたい!』と思っていました。少しでも経験値を稼ごうと、空いた時間に先輩や同期の麻酔科医の部屋で見学させて頂くことはとてもいい刺激になりました。
そして、先輩方の指導や様々な体験談はまさに宝物でした。教科書を読むだけでは決して得られない知識を学べるのは医局の最大の良さだと思います。
研修医の間に救命救急センターとICUで研修を受け、その後は大学院で動物実験を中心とした研究をさせて頂きました。
大学院の最終年度で出産を経験しました。今日まで育児をしながら仕事を続けられているのは、出産後も仕事を続けやすい環境を作って下さった部長、医局長、医局員のみなさまのご理解とご協力のおかげです。本当に感謝しております。
子供がある程度大きくなり、3年間榊原記念病院に出向しました。これは本当にいい経験でした。循環器の専門病院で、その道何十年という一流のスタッフの方々の診療や考え方を間近で見させて頂くことができました。
■□■入局を考えている研修医へのメッセージ
麻酔科は手術麻酔、集中治療、ペインクリニック、緩和医療とさまざまな方面で活躍の場があるところです。また、日本医科大学は卒業大学の垣根が全くない大学であり、特に当科ではやる気があれば若い学年であってもどんどんステップアップする機会をもらえます。
興味がある方はぜひ見学にいらしてください。医局員一同、おまちしております。
Dr.山森 未希
Q.麻酔科を選んだ理由
色々な科の手術が見られて面白い科というのが最初の印象です。また、集中治療に興味があり、患者様の状態と術式を踏まえて1人1人に合った周術期管理を行う麻酔科に興味を持ちました。
Q.当麻酔科を選んだ理由
症例の種類が豊富ということで大学病院を選びました。その中でも当院を選んだ理由は①入局当初より様々な症例を経験できる、②活動的な救命センターがあるため緊急症例が多い、③専修医研修中にICUローテーションができる、④関連病院が多いということです。
Q.入局後研修体制はどうであったか?
他院での初期研修中に麻酔科を3ヶ月ローテーションし、入局しました。入局1年目から本院で様々な症例を経験できました。
当直は3人体制のため、常に上級医が2人おり、緊急手術を経験できるのはもちろん、上級医の対応を見ることができ勉強になりました。
入局直後から外勤として関連病院へ派遣に出していただき、とてもありがたかったですが、当初は不安もいっぱいでした。しかし先方には当院OBが多く在籍し、麻酔に対して一から教えてもらいました。
自分の考えた麻酔方法を上級医の先生がサポートしてくださる体制は責任を伴う分、大変勉強になり充実した1年間でした。 2年目上半期はICUローテーションを行い、術後管理や重症患者を含めた周術期管理を学びました。
外勤は継続して手術麻酔を行うためICUで半年間手術室を離れている間も一切手術麻酔を行わないわけではありません。
下半期は手術室で1年目よりも重症の症例を任せてもらえることが増え勉強になりました。 後期研修2年間は本院で過ごしました。
その後は分院・関連病院で勤務する選択枝もありますが、緊急症例や重症症例、症例の幅は本院が1番と考え3年目は本院での勤務継続を希望しました。
現在3年目となり、本院で働いています。麻酔科専門医取得にあたっての必要症例もほぼ経験させてもらっています。
■□■入局を考えている研修医へのメッセージ
入局してすぐに大学院にすすむ道や私のように専修医から始まり臨床に専念してから将来をゆっくりと決めて行く道もあります。
臨床麻酔に興味があるかた、心臓麻酔に興味があるかた、麻酔科が管理するICUに興味のあるかた、ぜひ一度見学にいらしてください。