投稿者: nms-anesthesiology
Dr.岩﨑 雅江
皆さま、こんにちは。2009年入局の岩﨑雅江と申します。当医局は、ママさん麻酔科医が勤務を無理なく続けられるようなシステムが揃っています。特に付属病院では、勤務形態(フルタイム、時短勤務、週20時間までの勤務)、出退勤時間もそれぞれの家庭環境に応じて、医局長と事前相談して細かく選択できるようになっています。
専門医、更にはサブスペシャリティの専門医を取得するためには、無理ない勤務形態で臨床を継続することが力となります。大学病院ならではの豊富な症例の中から、毎日の責任者SVが各人の状況に応じて症例を割り当ててくださいます。手術麻酔だけではなく、集中治療、ペインクリニック、緩和ケアなど、専門医後のサブスペシャリティ選択もできます。
私の場合は、妊娠出産時はフルタイム勤務(当直なし)の形で、現在は子供の送迎に間に合うよう、毎日勤務時間を短縮する形で勤務しております。お陰様で、大学院入局し、2度の出産を経て、医学博士取得、麻酔科機構専門医、麻酔科学会指導医、ペインクリニック専門医を取得しています。今は集中治療専門医取得のために、集中治療室にて時短勤務しております。当直に復帰したり、子供の体調不良で急遽休みをとったり、様々な状況でいつも温かく受け入れてくれた医局の皆様に、感謝しかありません。その分、勤務においては担当症例に真摯に取り組み、後輩の先生方への指導にも力を入れております。
また、サイズアウトした子供服のやり取り、子供の習い事、病児保育シッターの情報交換、お弁当作りの悩み、はたまた妊娠線予防クリーム情報共有まで、ママさん麻酔科医同士、よく井戸端トークしています。勤務医だとママ友はなかなか作りにくいですが、小さな悩み事も職場で話せば解消して、ワーキングママとして張り詰める気持ちも和らぎます。
■□■入局を考えている研修医へのメッセージ
是非、自分に合ったキャリアパスを見つけ、一緒に働きましょう!
古市 結富子
Q.麻酔科を選んだ理由
私は平成15年に日本医科大学を卒業しました。当時はスーパーローテート制度ではなく、卒業後すぐに入局先を決める必要がありました。
学生のときの臨床実習で、手術麻酔やICUでの術後管理を見学させて頂き、トラブル時に麻酔科医が飛んできて解決していくという姿を何度もみる機会がありました。
それまでは麻酔科の仕事がどういうものかよく分からないという印象を持っていましたが、それ以来興味を抱くようになりました。
Q.当麻酔科を選んだ理由
自分の母校が好きでしたので、他の大学が選択肢になかったというのが正直なところです。
Q.入局後研修体制はどうであったか?
入局後は上級麻酔科医の指導のもと、手術麻酔経験をひとつずつ積み重ねることから始まりました。毎日が初めての経験することばかり。生命に直結する手技も多く、さらにメインの執刀医は圧倒的に上級の先生方ばかりです。緊張の連続でした。
1年目の7月に冠動脈バイパス術の麻酔を経験させて頂いたときには、不慣れな様子に心臓外科の先生に『(本物の)麻酔科医を呼んできて!』なんて言われることもありました。悔しかったですが今考えると当然です。
こうしたことが起爆剤となり、当時はとにかく『早く一人前になりたい!』と思っていました。少しでも経験値を稼ごうと、空いた時間に先輩や同期の麻酔科医の部屋で見学させて頂くことはとてもいい刺激になりました。
そして、先輩方の指導や様々な体験談はまさに宝物でした。教科書を読むだけでは決して得られない知識を学べるのは医局の最大の良さだと思います。
研修医の間に救命救急センターとICUで研修を受け、その後は大学院で動物実験を中心とした研究をさせて頂きました。
大学院の最終年度で出産を経験しました。今日まで育児をしながら仕事を続けられているのは、出産後も仕事を続けやすい環境を作って下さった部長、医局長、医局員のみなさまのご理解とご協力のおかげです。本当に感謝しております。
子供がある程度大きくなり、3年間榊原記念病院に出向しました。これは本当にいい経験でした。循環器の専門病院で、その道何十年という一流のスタッフの方々の診療や考え方を間近で見させて頂くことができました。
■□■入局を考えている研修医へのメッセージ
麻酔科は手術麻酔、集中治療、ペインクリニック、緩和医療とさまざまな方面で活躍の場があるところです。また、日本医科大学は卒業大学の垣根が全くない大学であり、特に当科ではやる気があれば若い学年であってもどんどんステップアップする機会をもらえます。
興味がある方はぜひ見学にいらしてください。医局員一同、おまちしております。